リノベEXPO 2013 IN 岡山
2013.09.22
昨日、リノベーション住宅推進協議会が年1回主催するリノベEXPOが問屋町で開催されました。
第一部はブルースタジオの大島さんの講演。
大島さんはリノベ業界のカリスマでこのEXPOで生で話を聞く機会をいただきとてもワクワクしていました。
大島さんの話でしきりに出てきた言葉は、『物語』。
古家と古いマンションに囲まれた空地にオーナーから企画を依頼された時に、まずやったことが
オーナーとのコミュニケーション。その古い家が建てられた背景、住んでいるあいだの歴史や思い出。
それを、整理してシンプルな形で表現する。
そこには、ストーリーがあって素敵なコミュニティが形成される。
家を編集すると表現されていました。素晴らしい仕事には、物語がある。この発想に、目からうろこが落ちました。
正にその通りだと。大島さんの話は奥が深くてなおかつ、シンプルで分かり易い、さすが、リノベーションのカリスマ
だと、こんな仕事ができるように学んで行きたいと思いました。
第二部は、西粟倉森の学校の井上さんの講演。
西粟倉村は岡山の県北の大半が森で覆われた人口1600人の村。
この村の林業を再生するために立ち上がった若者が現れた。
外国の材木に押されて国産の材木がコストで太刀打ちできない状況の中
どうやって森を再生するのか?それは、以前のように補助金に頼るのではなく
西粟倉で取れた材木をブランディングして商品を作り国内に売っていくこと
大変困難な道のりだったようですが、今では、ブルースタジオの大島さんや、ほかの
リノベ協議会のメンバーも活用しているようです。
リノベーションで、西粟倉の木を使うことで森の再生にもつながる、まさに再生、エコロジー
の基本。業種は違えども、発想や考え方は共通している。
私も、最近、西粟倉の杉で作ったウッドデッキを使っていますが、杉の香りと柔らかな肌触りが
心地よい。人間の体にはナチュラルウッドが本能的に気持ちがいいのです。
確かに汚れやすいし、傷も入るのですが、長年使っているとそれが味に変わっていく。
西粟倉森の学校の構想はまだ始まったばかりですがこれから、先どんな風に成長していくのか
とても楽しみです。これからは、積極的に当社でも、ナチュラルなウッド素材を使っていこうと
思いました。
第三部はブルーススタジオの大島さんと、西粟倉森の学校の井上さんと、Plug編集長の山本さんのトークセッションで一部、二部の話を深掘りし、まとめていただきました。
そして、そのあとの懇親会では、参加者みんなが名刺交換をしお互いに交流を深めていました。
今年のリノベEXPOはリノベーションの本質的なあり方や今後どのようになるべきなのかを
真剣に考えさせられるイベントでした。